6月も半ばになり、今年も梅雨の季節がやってきました。
梅雨の時期の悩みといえば…、何でしょうか?
そう、それは、カビです!
梅雨時はカビの発生が特に心配な季節なのです。
当コラムでは、浴室や洗濯機などの
水廻りに発生するカビ対策をご紹介してきましたが、
今回は、押入れやクローゼット、下駄箱などの
収納場所に発生するカビ対策を取り上げてみます。
Contents
◎カビを予防する為に
カビを発生させない為の注意点について考えてみましょう。
大事なことは、通気をする!湿気をためない!
押入れ・クローゼット
① 底面や壁面は、すのこやシルバーラックなどを利用して、
収納物とのすき間を作り、通気を良くする。
② 定期的にふすまや扉を開けて、エアコンや扇風機、除湿器などで換気する。
③ 物を詰め込みすぎない。ゆとりをもって収納する。
④ 除湿シートを壁面に張ったり、除湿剤を置く。
※天気の良い日に収納物を干し、内側の壁面にカビの発生がないか
こまめにチェックしましょう。
※しばらく使わない帽子やカバンなどの小物類を、収納する場合でも、
必ずしっかり干してから、防虫剤と共に不織布などに入れて収納しましょう。
下駄箱・シューズクローク
① 扉はできるかぎり開けておき、空気が流れるようにしておく。
② 履いた靴は、すぐに靴箱にしまわず、できるだけ湿気を取ってから収納する。
③ 新聞紙や除湿シートを敷き、その上に靴を置く。
④ 除湿剤を置く。
※しばらく履かない靴は、汚れを落としてしっかり干して(革靴は陰干しして)
防カビ剤をスプレーしてから収納する。
(靴の中にも除湿剤を入れおくと効果的です。)
◎カビが発生してしまったら
もしカビが発生してしまったら、どうしたらよいのでしょうか。
収納物は全て取り出し、カビが生えてしまったものは、
カビの胞子が飛び散らないように外に出すか、袋などに入れ、隔離します。
そして、大事なことは、カビの除去、殺菌です!
殺菌には、エタノール、逆性石鹸、漂白剤などがあります。
それぞれの特徴を理解しておきましょう。
エタノール |
殺菌力あり。薄めず、そのまま使える。 揮発性が高く、早く乾く。 色は落とせない。 |
逆性石鹸 (オスバン) |
殺菌力あり。200倍に薄めて使う。 比較的安全な消毒薬。 色は落とせない。 |
漂白剤 (カビキラー、 ハイターなど) |
殺菌力と漂白力あり。 壁面の色も落ちることあり。 塩素が残らないよう、しっかり拭き取ることが重要。 |
ポイント
① 常に、窓を開けて換気をする。
② ドライシートや、固く絞った雑巾で拭き取ってから殺菌するが、
その際、カビが発生していない部分を拭いてしまうと、
カビが広がるので気をつける。
③ 殺菌後は、雑巾を固く絞ってよく拭き取り、
扇風機などを利用してよく乾燥させる。
衣類にカビがついてしまったら???
家庭で処理する場合、「オスバン」などの消毒薬と、酸素系漂白剤を使い、
少量のカビなら落とすことは可能ですが、カビの範囲が広かったり、
ウールやシルクなど、生地の痛みが心配なものは、クリーニングに出しましょう。
カビがついた衣類をそのままにしておくと、ほかの衣類に胞子が飛ぶので、
気づいたらすぐに処理しましょう。
靴にカビがついてしまったら???
革靴は、靴用除菌スプレーを吹きかけるか、
エタノール(消毒用アルコール)を含ませた布で拭いて除菌し、
よく乾かしてから、通常のお手入れを。
(家庭用の除菌スプレー「カビキラー」などは、脱色の危険があるので、
薄めて使いましょう。その際、目立たないところでテストしてみましょう。)
スニーカー(布靴)は、カビをこすらず軽く拭き取り、
色柄落ちのしない漂白剤か、エタノール(消毒用アルコール)で殺菌し、
お湯できれいに洗い流し、よく乾かしましょう。
◎除湿剤を手作りしてみませんか?
除湿剤の活用も重要です。
除湿剤は普通に市販されていますが、小さなお子様がいらしたり、
天然素材を好む方には、重曹を使った手作りの除湿剤がおすすめです。
重曹には、湿気を吸収する効果と、消臭効果があります。
手作りの除湿剤は、容器をおしゃれにしたり、
アロマオイルで香りを楽しむこともできます。
◎まとめ
カビの発生は、アレルギーの原因となり、
ひどい場合は、肺炎を発症させる原因になることもあります。
家族の健康を守る為にも、住まいのカビ対策は重要ですね。
~カビ対策で、スッキリ、快適~
今年の梅雨も、上手に乗り切りましょう!
埼玉の不動産 ハウス壱番館の島野でした^^