今回は、身近な危機管理と題して、大地震や土砂災害が発生したとき、被害を最小化するための方法をご紹介します。
※気象庁による『特別警報』の運用の開始や 企業による『安否確認サービス』など 大規模災害への対策が新しくなりました。
参照 (財)日本防火・危機管理促進協会
Contents
1.ハザードマップの確認
豪雨等(ゲリラ豪雨)によって浸水被害や土砂災害等の危険のある場所や大地震によって危険になる場所を表示した地図のことです。最近では、多くの市町村が様々なハザードマップを作成して提供しています。ご家族皆さんで住んでいる地域の危険場所について確認しておきましょう。参考までに当社販売エリアのハザードマップをご参照ください。
2.地域の避難場所の確認
住んでいる地域で、避難場所(避難所)に指定されているところを確認しておきましょう。もしもの時に備え、ご家族でご確認ください。※地域によって、小学校・中学校・高校・公民館等あるかと思います。
3.避難場所までの避難ルートの確認
いざというとき、避難ルートは大事です。避難場所までのルートについて日頃から家族で話し合っておきましょう。
4.非常時に備え『非常持ち出し品』『備蓄品』の準備
【非常持ち出し品】
□飲料水 (1人3㍑)
□食料品 (チョコ・あめ・乾パン・缶詰など)
□現金 (公衆電話10円玉・100円玉)
□懐中電灯(予備電池)
□充電グッズ(手回し式など)
□携帯ラジオ □手袋 □ライター □ラップ・ナイフ □救急箱・常備薬 □生理用品 □マスク □ウエットティッシュ □下着 □雨具 □カイロ □通帳 (印鑑・保険証・免許証)等
☆POINT:運動靴・長袖などの動きやすい服装で避難時に走れる重さに荷物はしておきましょう。
【備蓄品】
□飲料水
□カセットコンロ
□インスタント麺 レトルト食品(ご飯・お粥)
□紙皿・紙コップ・割りばし・ラップ
□ビニール袋・ゴミ袋(黒色も準備)
□衛生用品(水を使わない歯磨き粉・消毒アルコール・生理用品・マスク等)
□工具 □ティッシュペーパー □給水用ポリタンク 等
☆POINT:日用品は多めに用意しておきましょう。
5.備蓄食料は7日分必要
南海トラフ巨大地震の想定に対し国の中央防災会議は、「食料や飲料水・乾電池・携帯電話の電池充電器・カセットコンロ簡易トイレ等家庭備蓄を1週間分以上確保する」ことを勧めています。また、首都直下型地震が想定されている地域についても、「最低でも3日分、可能な限り1週間分程度」の備蓄に努めるべきとしています。※災害発生からしばらくの間は物資の輸送が困難になると予想されているからです。
6.知っておきたいローリングストック法
1週間分の食料を備蓄するのは大変なことです。消費期限が来るたびに購入、廃棄を繰り返すことになります。おすすめなのが、「ローリングストック法」です。
食料や飲料水、乾電池・カセットコンロのボンベなどをはじめに多く購入、その後定期的に消費し使った分を補充します。※備蓄食料には、普段使用しているレトルト食品や、インスタント食品を充当すれば無理なく利用補充ができます。
7.防災訓練
災害時には自分の身を自分の努力によって守る自助と、地域や近隣の人々が協力し合う共助が重要です。普段から防災訓練を行い、地域の防災力を高めましょう。
また、防災訓練の種類には、
消火訓練
避難訓練
救出救護訓練
炊き出し訓練・避難所運営訓練 等があります。
防災訓練は、忙しい・面白くない・面倒くさい などと思われて、参加を敬遠しがちになりますが、防災を楽しみながら学べる『防災まち歩き』が注目されております。防災まち歩きとは、自分たちが住んでいるまちを歩き、まちの危険か所などをチェックします。まちを歩いた後は、チェックしたところを皆で話し合い、防災マップを作りましょう。
防災マップ作成のヒント
誰の視点で作るのか? 子供? 高齢者?
時間帯の想定? 日中? 夜間?
季節? 春夏秋冬?
8.情報の収集
テレビやラジオの情報に注意し近所の人と取り合いましょう。また、携帯電話、スマホ、パソコン、インターネットからも情報を集めることができます。
参考までに
最近、集中豪雨や土砂災害による被害が拡大しています。危険を察知するには、どこでどのくらい雨が降っているのかリアルタイムで正確に知ることが重要です。
気象庁の『ナウキャスト』は日本全国の降水状況や雷・竜巻の状況をリアルタイムで表示しています。
9.避難の際の注意点
1.危険を感じたらすぐ逃げる
2.避難場所へ移動することができない場合、自宅や近隣建物のなるべく高い階へ一時避難し、救助を待つことを検討してください。
3.避難の際に、ガスメーターは震度5以上の地震で自動的に止まります。ブレーカーや電気製品の電源を切るようにしましょう。
4.大事なものや、持ち出し品を取りに帰るのは危険です。 安全が確認されるまで避難場所から自宅に戻ってはいけません。
10.非常時の連絡手段が豊富になりました
災害時の安否情報サービスが充実してきました。固定電話・携帯電話・スマホ・パソコン・タブレットから連絡できるようになりました。いざという時、どのサービスを利用するか家族で話し合いましょう。
サービスは、
災害用伝言サービス
災害用伝言板
災害用音声お届けサービス 等があります。
11.まとめ
いかがだったでしょうか。いざ、大地震や土砂災害、大規模な災害が起きるかわかりません。『備えあれば憂いなし』といいますが、明日は我が身のつもりで準備は万全にしておきましょう。