先日、弊社のコラムでご紹介させてもらった
「平成25年住宅・土地統計調査」について、
総務省統計局のHPより敷地面積について詳しく見てみると
・平成20年の一戸建て持家の全国平均敷地面積 282.48㎡
・平成25年の一戸建て持家の全国平均敷地面積 277.18㎡
と、なっております。
年々と住宅の敷地面積が狭くなりつつある昨今。
隣の家との距離も近くて1階にリビングがあると
日中、陽が当たらないなんて事もあるかと思います。
家族が集まって食事をしたりするリビングなのに
暗い雰囲気だと毎日が寂しく感じたりもするかもしれません。
そんな関係もあり「2階リビング」という発想が
最近では多く見られるようになりました。
そこで今回は、「2階リビング」のメリットとデメリットについて
ちょっと考えてみたいと思います。
Contents
メリット
1:リビングへの採光
なんといっても、リビングが明るいです。
敷地の問題で1階には陽が当たらない戸建でも
2階には陽が当たる事が多いので明るさを保てます。
2:プライバシーの保全
リビングは誰しもがゆっくりと過ごす場所ですが
1階リビングでは油断は禁物になります。
ゴロゴロしている所をご近所の方に見られてしまう可能性があります。
その点、2階リビングは、カーテンを全開にしていても問題なしです。
3:広いスペースを確保
敷地面積が狭いと駐車場のスペースも制限されてしまいます。
その中でも、駐車場がビルトインタイプの場合、
1階の空間も限られてしまうので
2階をリビングにする事で、より広い空間を演出出来ます。
敷地面積が狭くても、快適なリビングの確保は非常に魅力的ですね。
4:優れた耐震性
大きいフロアを2階に設置することで、
1階部分の壁(耐震壁)の数が増えます。
そうする事で、耐震性も上がります。
デメリット
1:大型の家電や家具等の搬入
冷蔵庫やソファーといった、大きい家電や家具は
2階に上げるのが難しい場合があります。
その場合は、ベランダ等からクレーンで釣り上げて搬入をするので
通常よりも費用が多くなったりします。
2:生活動線の不便性
2階リビングなので、買い物の荷物等もすべて2階に運ぶ事になります。
来客時も1階に下りる必要があり、
洗濯物を干すのは2階に上がる必要があったりと
生活の動線が非常に不便なものになる場合があります。
3:灼熱の夏場
2階建てで2階リビングの場合、断熱性や遮光性を駆使していても
夏場はかなり暑くなる事が想定されます。
エアコン等の空調設備を活用しないと過ごしにくい場合があります。
4:将来に対する不安
生活の拠点が2階になるので
老後の階段の上がり下りに対する不安が残ります。
デメリットの解消
2階リビングのメリットは魅力的なものですが
デメリットも中々大きい問題になりそうです。
それらを消しつつ2階リビングのメリットを活かせる方法はないでしょうか?
その答えは、間取り選びにあると思います。
デメリット1:大物家電等の搬入の問題
階段がコの字型でなければ、また、階段スペースが広かったり
上部に空間があれば、2階にそのまま設置できる場合もあります。
デメリット2:生活動線の確保について
買い物の荷物を持っての上がり下るの解消は難しいですが
2階に水回りを設置する事で、洗濯物を干す動線は確保出来そうです。
デメリット3:夏場の暑さ対策
3階建ての建物にすることで解消出来ます。
デメリット4:老後に対する不安
昇降機等の設備で解決する以外は今のところ難しいかもしれませんね・・・
上記のように、デメリットの全てを解消する事は難しいかもしれませんが
ある程度は間取り選びで解消出来ると言えるのではないでしょうか。
総括
いかがでしたでしょうか?
敷地面積を広く使う事が出来れば悩む必要もありませんが
予算の問題や、交通のアクセスの問題等で
敷地面積が狭い戸建を検討せざるを得ない状況も多々あると思います。
出来るだけ広くスペースを活用する為に
2階リビングを選択する事もありだと思いませんか?
個人的に、2階リビングの最適な間取については
・3階建て
・ビルトインタイプの駐車場
・2階に水回り
を基準にすると良いのではないかと考えています。
そういえば、ちょうどそのような物件があったのを思い出しました。
というわけで、お勧めです。
埼玉の不動産 ハウス壱番館の鈴木でした^^