新築の家を建てるときにトイレをどのような形にするのかは非常に重要です。キッチンやお風呂と同じように毎日欠かさず使用する場所ですので、使い勝手やデザインが住み始めてからの過ごしやすさに直結します。今回は新築のトイレづくりの成功に大切な2つのポイントについて、施工事例も交えてご紹介いたします。
1.快適さを感じさせる間取りにしましょう
新築で家を建てる場合にまず大切なポイントが「間取り」です。どうしてトイレに間取りが関係するの? と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。仮にトイレが狭かった場合、毎日使用するなかで無意識にストレスや閉塞感を感じ続けてしまうことになります。お住まいの方だけでなく、友人など来客も使用する場所でもありますので、ほかのどの部屋よりも多くの人が通る場所となります。せっかく新築で過ごしやすい家を建てたはずなのに、ストレスを感じてしまっては台無しです。たかが間取りと思うかもしれませんが、そう考えるといかに間取りが重要なのかということがお分かりいただけるでしょう。
まずはトイレ内の広さですが、貯水タンクと手洗器の一体型であれば1畳ほどが一般的な広さとなります。手洗い場を別で設けるとなると、1.5畳は必要になるでしょう。身体の大きな人であっても窮屈に感じることなく出入りできるようにすると、奥行と横幅のバランスが大切です。トイレのドアから便器までの距離が40cm以上あればゆったりとした余裕が生まれます。
また、トイレは非常にプライベートな空間となりますので、位置にも注意しましょう。用を足したときに発生する臭いや音などが、リビングなどほかの部屋に伝わってしまうことは絶対に避けなければなりません。そのため安易に位置を決めてしまうと後悔につながりますので、しっかりと計算した上で間取りを決めなければなりません。
2.邪魔にならない使いやすい収納を設置しましょう
もう一つの大切なポイントは「収納」です。トイレに収納はそれほど必要ないように思えますが、実際のところトイレットペーパーに限らず、生理用品や芳香剤などのストックを保管するなど意外となくてはならないものです。トイレ内に手洗い場を設ける場合には洗剤やタオルなどもストックすることになるため、さらに必要性が増すことになります。
収納で重要となるのは、位置とサイズではないでしょうか。トイレ内にはスペースに限りがありますので、あまり大きな収納にしてしまうと圧迫感の原因となってしまいます。とはいえ、それなりに収納力がなければ不便に感じてしまいますので、何をどのくらい収納することになるのか、あらかじめイメージしてからサイズを決定するといいでしょう。
位置については、上部に設置すると広く見えますが、物を出し入れするときに置くまで手が届かないなどの問題が生まれることもあります。足元に設置するとトイレ内が狭く感じてしまう可能性がありますが、手洗い場を設ける場合には、その足元を収納スペースにすることでスペースを無駄にすることなく収納できるため一石二鳥です。手洗い場は設けないということであれば、ストレスを感じさせずスムーズに出し入れが可能で、圧迫感を感じさせない位置とサイズを割り出しましょう。
3.トイレの施工事例①和風スタイル
トイレ内の空間は、リビングなどのほかの部屋とはテイストをガラッと変えてしまうことも可能です。そのため純和風にこだわったデザインのトイレにしたとしても問題はありません。純和風を演出するためのポイントは、「檜の無垢材を全体的に使用する」ということではないでしょうか。檜の無垢材を襖や障子のようなデザインで取り入れることで、一気に和のテイストが強調されます。
床面は六角形のタイルを採用することによって、さらに和の色が濃くなりますし、シックな濃い目のグレーにすることでより雰囲気が増します。幅木の部分まで同じタイルを使用し、メンテナンス性も高まります。壁面は真っ白で無地の壁紙を採用することで、檜の無垢材とのコントラストもはっきりとしますのでおすすめです。光が差し込んだときの清潔感という意味でも良い組み合わせといえるでしょう。
手洗い場を設ける場合には、シンク部分を信楽焼などの焼き物を採用することで渋さと温かみが演出されます。機能的にも問題ありませんし、デザイン性も抜群ですのでおすすめです。その周囲には石を敷き詰めることによって、庭園のような落ち着きのある印象を与えます。
4.トイレの施工事例②クールスタイル
大人な雰囲気を醸し出すシックでクールな雰囲気のトイレも清潔感を感じることができるため人気があります。クールに感じさせるために重要となるのが質感です。壁紙には寒色系の落ち着いた色味を配置し、ストライプなどのパターンを取り入れることによって重くなり過ぎることもありません。深い色味のウッド素材を取り入れるとよりモダンさが増して大人の印象を高めるでしょう。
トイレットペーパーのホルダーなどにはステンレス素材を配置することによって、無機質でありながらもラグジュアリーな雰囲気となります。照明の色は暖色ではなく白にし、間接照明を取り入れて少し影のある大人びた空間へと変貌します。窓がなく陽の光が入ってこないようなトイレであれば、より雰囲気を出しやすいので、落ち着いた印象を与えるトイレにしたい場合にはとてもおすすめです。
5.まとめ
新築の家でトイレづくりをする場合には、間取りと収納という2つのポイントを押さえておくことで後悔しない素敵なトイレを作り上げられます。空間を上手に活用しつつ、内装デザインで好みの印象を施すことによって、単に用を足すだけでなく入った瞬間に気持ちがリセットできる場所になります。「有限会社ハウス壱番館」では親身になってサポートさせていただきます。新築をお考えの方はお気軽にご相談ください。