「和室は好きですか?」と聞かれれば
「好きです。」と答える人は多いでしょう。
でも、「マイホームに和室が必要ですか?」と聞かれると
少し考えてしまうかもしれません。
日本人のライフスタイルが欧米化し
フローリングの床が増え、和室は減少しています。
当社が取り扱っている建売住宅にも
和室が全くない物件が増えています。
好きだけど、マイホームには必要かどうか迷ってしまう和室。
今回は、そんな和室について考えてみます。
Contents
◎和室の問題点
和室はなぜ減少しているのでしょうか?
まず、和室の問題点を挙げてみます。
~畳~
①畳の上にはあまり物を置けない。(物を置くと跡がつく。)
②古くなると変色したり、傷んでささくれる。
③畳の取り替えが面倒だし、費用もかかる。
④汚れが染み込むし、シミを取りづらい。
⑤カビや虫が発生する場合もあり、アレルギーの原因になることも。
~その他~
①障子は破けるし、張替えが面倒。
②和室は古臭い感じで時代遅れのイメージ。
◎和室の良い点
確かに欠点はいろいろあります。
でも、和室の良いところもたくさんあります。
~畳~
そもそも畳とは、どういうものなのでしょうか。
基本的には次の3つで構成されています。
ア)畳の表面(ゴザの部分)は、イ草などからできている畳表(たたみおもて)
イ)畳の本体は、稲わらなどでできている畳床(たたみどこ)
ウ)飾りと補強の役目をする縁(へり)
そして、イ草や稲わらには、次のような機能や効果があります。
①湿度を調節する機能がある。
②二酸化窒素を吸収・分解し、空気をきれいにする。
③弾力性がある。
④独特の香りで癒しの効果がある(イ草)
⑤音を吸収する遮音性がある(稲わら)
※近年の畳には、イ草ではなく、和紙を特殊加工した和紙表(わしおもて)や
樹脂表(じゅしおもて)などの化学表(かがくおもて)、
又、畳床もポリエチレンフォームでできているものなどがあります。
いずれも香りや湿度調節機能などはありませんが、耐久性があり、
カビが発生しにくく、変色しにくいところが特徴です。
~その他~
和室は、客間や仏間以外に、ダイニングとして食事もできるし、
リビングとしても使えます。
布団を敷けば寝室にもなるし、
子どもの遊び場や、赤ちゃんのオムツ換えにも便利です。
このように、一部屋で何役もこなせるところが、良い点と言えます。
そして、忘れてはいけないのはこれ!
冬の和室と言えば、こたつです!
『アットホームボックス調べ』で2015年12月に行ったアンケート調査では・・・
Q: こたつは好きですか? A: はい(76.5%) いいえ(13.9%) どちらでもない(9.7%) |
Q: こたつが家にありますか? A: はい(59.4%) いいえ(39.8%) どちらでもない(0.8%) |
アンケートからもわかるように、 まだまだこたつの人気は健在ですね。
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◎和室の上手な使い方
それでは、和室をもっと上手に使うには、どうしたらいいのでしょうか。
①畳替えの時期
畳表は、通常、最長5年以内で裏返し、次の5年以内に取り替えます。
畳床は、状況によりますが、20年~25年は使用できます。
②新築住宅の場合
新築住宅は、建築仕上げ資材の含水率が高い場合があり
部屋の湿度が高くなりやすいので、注意が必要です。
畳にカビが発生しないよう、室内の湿度は75%以下(室温25度以下)が理想です。
窓を開け、お部屋の換気を心掛けましょう。
③カビやダニが発生した場合
薄めた消毒用アルコール(又はお酢)で拭き取り
お湯で固く絞った雑巾で拭き掃除をし、完全に乾かしてください。
お部屋の室温(25度以下)と換気、そして除湿が重要なポイントです。
湿度が高い季節なら、除湿器を使用すると効果的です。
④和室をお洒落にアレンジするには
畳には、縁のない半畳サイズの琉球畳や
カラーバリエーション豊富な化学畳などがあり
工夫次第で和室の雰囲気を変えることができます。
照明は、和紙や木材を使ったシーリングライトや
ペンダントライトにする方法もあります。
ふすまの絵柄をシンプルなデザインに替えたり
障子をブラインドに替えてみるのもおもしろいでしょう。
◎まとめ
和室についていろいろとご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
『アットホームボックス調べ』では次のようなアンケート結果もあります。
Q: 次住む家には「和室」が必要? (投票期間 : 2014年6月11日~7月7日)
結果からもわかるように、減少傾向にあるとは言え、
やはり和室が欲しい人は多いのです。
新築住宅や旅館に香るイ草の香り~
裸足で歩く畳の感触~
障子から差し込む柔らかい陽射し~
私達日本人にとって、和室の魅力とは
どこか懐かしく、なぜかほっとするもの。
そして、いつも近くにあってほしい『癒しの空間』。
これが、和室の魅力ではないでしょうか。
埼玉の不動産、ハウス壱番館の島野でした^^