「お洒落なカフェ風キッチン」
「子供の学区内」
「予算は○○○○万円まで」・・・etc.
マイホーム購入を検討する際には
色々な夢と希望に現実問題を混ぜて
あーでもない、こーでもない、と
思考を巡らす方が多いと思います。
でも、その前に・・・
実際に自分は住宅ローンでいくらまで借りられるのでしょうか?
月々の返済額を想定して予算を組んでも、
そもそもそこまで借りられない可能性もあります。
せっかく望みの物件が見つかっても
断念せざるを得ない状況は悲しすぎますよね・・・
そこで今回はいくらまで借りられるのかを
試算してみたいと思います。
1.返済比率を知ろう
返済比率とは、年収に対する借入返済額の割合です。
金融機関はこの比率を基に借入の可否を判断します。
下記計算式より算出されます。
返済比率 = 年間返済額 / 年収
金融機関によって異なりますが
およそ30%~40%が上限となる場合が多いようです。
2.年間返済額を知ろう
この年間返済額というのは、
住宅ローンの返済額はもちろんですが
車のローンやクレジットでのリボ払いも含まれます。
また、「携帯電話」や「スマートフォン」の本体代金を
分割にしている場合は、それも加算されます。
3-1.借入限度額を知ろう
それでは実際にいくらまで借りられるのか
下記の条件を基に試算してみましょう。
年収 | 返済比率 | 借入条件 |
360万円 | 30% | 35年返済 金利2.475% 元利均等払 |
ケース①
返済比率の算出式から逆算をして
年間の返済限度額を計算します。
年収360万円 × 返済比率30% = 年間返済限度額108万円
2,500万円を借りた場合の
月々返済額は89,039円なので
年間返済額は約106万円となります。
年間の返済限度額108万円 > 年間返済額106万円
年間の返済額が限度額より少ないので
2,500万円までは借りられそうですね。
ケース②
同じ条件で、その他ローン(携帯本体代金8万円を2年支払)が
ある場合を見てみましょう。
年間返済額は同じ108万円です。
2,500万円を借りた場合、年間返済額は約106万円です。
今回は携帯本体代金の支払いがあるので加算します。
8万円を2年間で返済するので年間支払額が4万円です。
年間の返済限度額108万円 < 年間返済額106万円 + 4万円
すると、年間の返済額は約110万円となってしまい
年間の返済限度額の108万円を超えてしまいます。
こうなってしまうと借入が難しいと判断されます。
借入額を減額して2,430万円にすると
年間返済額が約103万円+4万円となり借入可能と言えます。
しかしこの場合、欲しい物件が2,500万円であれば
頭金を70万円用意する必要が出てきます。
3-2.借入限度額を知ろう2
各金融機関のHP等には
住宅ローンの早見表等がありますが
そこに記載されている月々の返済額から
借入限度額を計算する方法もあります。
100万円あたりの月々返済額が
3,561円となっている場合を見てみましょう。
(条件は3-1と同じとします。)
年間返済限度額108万円であれば
月々の返済限度額は9万円となります。
ここから下記のように借入限度額を計算をすることができます。
(90,000円 / 3,561円) × 1,000,000 = 25,273,799円
おおよそ、3-1で試算した額と
同じくらいの金額が算出出来ます。
より細かく試算したい場合は
こちらの方が良いかもしれませんね。
5.まとめ
いかかでしたでしょうか。
今回の試算は返済比率を30%で行っています。
多くの金融機関は35%で審査しているようなので
借入限度額としてはもう少し余裕があるかと思います。
また、実際は金利優遇がある場合もあり、
年間の返済額はもっと少なかったりしますが
審査の上ではこのような形になります。
自分自身の年収とその他のローンが分かれば
おおよその借入限度額が算出できるかと思います。
その上で、物件を探せば
悲しい思いをしなくてすむかもしれませんね。
埼玉の不動産 ハウス壱番館の鈴木でした^^